帯研(おびけん)について

2012年から東京藝術大学大学院美術研究科油画研究分野油画第2研究室(小山穂太郎教授)の学生を中心に、同研究室の卒業生や油画学生が、帯屋捨松の協力のもと、京都・西陣で作られている伝統的な帯の制作過程やその周辺環境、歴史的背景や西陣織を支える様々な業種の人々を、それぞれの切り口でフィールドワークを行なってきました。その過程で得られた調査研究結果を、2014年に東京藝術大学校内にて「 帯 vol.01 」と題して展示し、また、2015年には京都にて、「 帯 vol.02 – ひらく – 」という展示を帯屋捨松内の現在使用していない旧工場や倉庫にて発表することにより、現代美術と伝統工芸の新たな関わりを提示すると同時に京都の伝統産業の取り組みを知らせることを目的として、織物を育んだ西陣の町の営みと帯・着物文化を「外」の視点から見つめることで現場に働く人とは異なる視点を探るべく、帯の図案・織り・売る行程、そして西陣の地域に至るまでを幅広く調査・制作発表し、現代美術と伝統文化の融合という枠を超えた、新たな「帯」の可能性の提示を試みました。

現在、これまで参加してきたメンバーは国内のみならず海外でも活動を始め、より多くの土地からこの帯研活動を振り返りながらフィールドワークを続けています。

この関わりが、新たな表現の源となり、作家や帯屋さんのみならず、より広い関わりに新しい気付きを提示できる場になればと思います。